用語解説

算命学と四柱推命、どちらが当たる?徹底比較

占い好きの友人と話していると、必ずといっていいほど出てくる疑問が「算命学と四柱推命、結局どちらが当たるの?」です。

どちらも生年月日と出生時刻から運命を読み解く“命術”ですが、ルーツや理論が異なるため、見えてくる世界も少しずつ違います。

ここでは両者の特徴と得意分野を丁寧に比べながら、「あなたに合うのはどちらか」を一緒に探ってみましょう。


1 算命学とは

算命学は、中国の戦国時代に芽生えた思想をもとに、日本で独自に発展した占術です。

陰陽五行をベースに「十大主星」や「十二大従星」などを配置し、人生のテーマや宿命の役割を読み取ります。

  • 宿命と環境の“ズレ”を発見しやすい

  • 家系や社会との関わりを立体的に捉えられる

  • 自分の「役割意識」を深く掘り下げるのが得意

たとえるなら、算命学は“人生の設計図”を俯瞰で眺め、「自分はどんな建物を建てるために生まれてきたのか」を教えてくれるイメージです。


2 四柱推命とは

四柱推命は、中国で体系化され、現在も東アジア圏で最もポピュラーな命術の一つです。

生年月日と出生時刻から「年柱・月柱・日柱・時柱」を出し、十干十二支の組み合わせで運勢を推測します。

  • 大運・流年など“時期読み”に強い

  • 性格・健康・金運など多角的な分析が可能

  • 流派が多く、研究を重ねるほど奥深い

こちらは“人生の潮流”を精密に測り、いつ追い風が吹くか、いつ凪になるかを教えてくれる高性能な潮汐カレンダーのような存在です。


3 「当たる」とは何を指すのか

「当たる」という言葉には二つの側面があります。
1つ目は“的中率”という事実的な精度。2つ目は“納得感”という主観的な満足度です。

どちらの占術も理論が緻密なため、的中率は占い師の経験と解釈力に左右されます。一方で納得感は「知りたいテーマ」と「占術の得意分野」が一致しているほど高くなる傾向があります。

ですから、どちらが優れているかを決めるより、「今の自分が何を知りたいか」で選ぶほうが、結果的に“当たった感”を得やすいのです。


4 相談内容別・おすすめ早見

知りたいこと 算命学で見るメリット 四柱推命で見るメリット
自分の本質や適職を深く知りたい 宿命の役割が立体的にわかる 性格・才能を細かく分類できる
家族関係やパートナーシップ 家系図的に関係性を整理できる 二人の運気の波を時期で照合できる
転職や独立のタイミング 宿命の使命と現状のギャップを確認 大運と流年で“勝ち月”を特定
今年・来月の運勢 宿命×年運のバランスを俯瞰 流年・流月でピンポイント予測

5 選び方のコツ

1 目的をはっきりさせる
 「人生の設計図を知りたい」のか「目の前の選択をベストにしたい」のかで適した占術は変わります。

2 占い師との相性を重視する
 同じ占術でも、解釈の深さや語り口は人それぞれ。信頼できる人を選ぶことが“当たる体験”への近道です。

3 両方受けてみる
 少し贅沢ですが、算命学で宿命を俯瞰し、四柱推命で時期を具体化すると、立体感のある人生戦略図が完成します。


6 天中殺は2年か3年か

1.まずは結論ざっくり

占術 代表的な年数 根拠となる考え方 よく混同される派生・流派
算命学 2年 12支のうち“欠ける”2支が連続するため 特になし(ただし「大運天中殺=20年」の混在で誤解しやすい)
四柱推命 2年が古典的。標準
3年とする流派も存在
本来は「空亡=六つの2支セット」→2年
細木数子氏の六星占術ほかは“前厄・本厄・後厄”で3年
六星占術の大殺界(3年)、子宮推命など

ひと言まとめ

  • 教科書どおりの四柱推命&算命学ならどちらも 2年

  • 「3年説」は六星占術など独自改編がルーツ。

  • さらに算命学には 大運天中殺(20年) があり、「2年?20年?どっち⁉」と混乱しがち。

2.どうして年数が変わるの?

  1. 計算ユニットの違い

    • 古典的四柱推命・算命学とも「十二支を2支ずつ欠けさせる」という同じ公式を採用 → 2年。

  2. 日本ローカライズの“+α”

    • 細木数子氏が“四柱推命ベース+独自命名”で広めた六星占術は、厄年の考え方を取り入れ「前後を含め3年」に拡張。これがメディアで圧倒的に有名になり「四柱推命=3年」と誤認されやすい。

  3. 算命学の“階層構造”

    • 年運2年・月運2か月・日運2日という細かい天中殺に加え、大運(10年単位)×2=20年の“長期版”がある。ここだけ切り取って「算命学は長い」と紹介されるケースも。

  4. 3.天中殺の“長さ”より大切な視点

    チェックポイント なぜ大事? ワンポイントアドバイス
    ① どの階層を見ている?
    (年・月・大運)
    同じ占術でも階層が違えば期間も違う 相談内容に合ったレイヤーか必ず確認
    ② 流派のアルゴリズム 独自アレンジで年数が+1される事も 公式サイトや占い師に「何年で取る派ですか?」と聞く
    ③ “避ける”より“活かす” 天中殺は“人生の夜”=充電モード ・受け身でインプット強化
    ・無理に形にしない
    ・人に頼る練習期間と考える

    豆知識で和みタイム
    十二支を“動物”で覚えていると、欠ける2支が うちの干支じゃなかったラッキー! とか言いたくなりますが、実際は全員に必ずやって来ます。 「夜が来ない国はない」のと同じで、“当たり前に来る夜をどう眠るか”が勝負です。

    結局のところ

    • 理論の原点に立ち返れば、四柱推命も算命学も「年運天中殺=2年」がスタンダード。

    • 3年説はメディアで有名な派生法則(六星占術など)が広めた“厄年ミックス版”。

    • 期間の長短より、どの層で何を整えるかを意識した方が実践的。

    「夜が来たら睡眠にフォーカス」するのと同じように、天中殺は“内省・学習・点検”にフォーカスする時期。

    期間の数字に振り回されず、自分のアップデートタイムとして賢く使っていきましょう。

まとめ

算命学を柱に四柱推命も少しかじっている私の実感としては、両者に決定的な差があるわけではありません。

最大の違いは「出生時間を使うかどうか」くらいで、深く掘り下げれば下げるほど、流派ごとに解釈や用語が変わるのが実情です。

私は研究者ではないので、そこまで細部を網羅するより、実践で役立つポイントを押さえるほうが大切だと感じています。

「当たる」と思えるかどうかは、占い師の視点や語り口に左右される部分が大きいでしょう。

算命学がしっくり来るなら算命学を、四柱推命が腑に落ちるなら四柱推命を信頼すればいいのです。

なお、私自身は九星気学や西洋占星術も取り入れながら、それぞれの長所を組み合わせて鑑定しています。

今日のあなたが知りたいテーマに最もフィットする占術を選び、信頼できる占い師に相談してみてください。きっと必要なヒントが、最良のタイミングで届くはずです。

今日のあなたが知りたいテーマをいちばん得意とする占術を選び、信頼できる占い師に相談してみてください。

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